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【皮膚科】当院で治療可能なアトピー性皮膚炎の薬『デュピクセント』とは?

2022年12月23日

1、当院で治療可能なデュピクセントとは?

デュピクセントとは、日本で2018年に認可され使用できるようになった『アトピー性皮膚炎』の治療薬です。

これまでの治療で効果が不十分であったアトピー性皮膚炎の患者様が適応となり、従来の薬剤でアトピーのコントロールが悪かった方々にとって待ちに待ったお薬となりました。

肝心の治療効果は、治療開始から16週後で80%の方がアトピー性皮膚炎の重症度スコア(EASIスコア)が50%以上改善したと報告されています。同様に、重症度スコアが75%以上改善した方は68.9%、重症度スコアが90%以上改善した方は39.6%(いずれも治療16週後)と報告されており、非常に高い有効性を示しています。

一般名はデュピルマブDupilumabといい、ヒト型抗ヒトIL-4/IL-13受容体モノクローナル抗体という作用機序となります。生物学的製剤という枠組みのお薬で、生体が作る抗体という蛋白を人工的に作ってアトピーを悪化させる活性物質にピンポイントで作用させ、アトピーを治療していきます。

当院は、日本乾癬学会の理事である今福先生に勤務いただいていることもあり、アトピー性皮膚炎や乾癬の治療に力をいれております。以前から乾癬の治療薬である『ヒュミラ(アダリムマブ)』や『ルミセフ(ブロダルマブ)』の投与も行なっておりますので生物学的製剤の使用経験も豊富です。同様にこのデュピクセントも多くの患者様に投与しており、良好な治療効果をあげております。

アトピー性皮膚炎の治療でお困りのかたは是非一度当院へご相談ください。

 

 

2、デュピクセントの対象となる患者様

①今まで治療を十分に行ってきたにも関わらず、6ヶ月以上、皮膚症状が十分にコントロールできない中等症〜重症のアトピー性皮膚炎の患者様が対象となります。逆に言うとステロイドやプロトピック外用剤などでコントロールができている方には投与できません。

②現時点では15歳以上(高校生以上)の方が対象となります。中学生以下の小児の方は適応はありません。

③注射が比較的高額となるため治療費のお支払いが可能な方。

 ※高額医療費制度など各種助成金が使用可能です。自己注射ができるようになれば3ヶ月に1回の通院で治療可能です。

 

 

3、デュピクセントによる実際の注射って?

2週間に1回の間隔で注射をおこないます。

注射は、①クリニックで投与用の注射器型シリンジと、②自宅でも注射可能な自己注射型のペンの2つがあります。

シリンジ型は注射する圧を調整しながら注射できることがメリットです。薬価は1本 58593円(3割負担で17580円)です。

 

ペン型は押し付けるだけで薬液が注射できますので、安全で簡単なことがメリットです。薬価は 58775円 (3割負担で17630円)です。

 

4、デュピクセントの作用機序は?

デュピクセントはインターロイキン4(IL-4)とインターロイキン13(IL-13)というアトピー性皮膚炎の炎症や痒みに大きく関わる物質の働きを直接抑えることで皮膚の2型炎症反応(Th2細胞による炎症)を抑制する新しいタイプのお薬です。アトピー性皮膚炎の皮膚の内部に起きている炎症反応を抑えることによって、かゆみなどの症状や、皮疹などの皮膚症状を改善します。

サノフィ社サイトより引用

 

5、初診時の診療内容と、デュピクセントの投与スケジュール

初回注射は600mg(2本)です。以後、2週間おきに1本(300mg)ずつ注射します。

初診時はデュピクセントの注射はできず、問診と診察を行いデュピクセントの適応があるかどうかの確認を行います。

また、現在通院中の皮膚科クリニックの先生とご相談の上で、当院での治療を御希望の場合は紹介状があるとスムーズに診療が行えますので可能であれば紹介状の持参をよろしくお願いいたします。

デュピクセントの適応ありと判断されれば、導入日(初回注射日)を予約させていただきます。
導入初回日から自己注射を意識して説明および練習を開始します。1本目は医師または看護師が注射しますが、2本目からはご自身で注射していただきます。
2週間後にもデュピクセントの注射を行いますが、これも看護師が横について指導を行います。慣れるまで時間がかかることもありますので、安全に注射ができるようになるまで指導いたします。

自己注射が可能になれば、①通院間隔がおさえらえることと、②医療費がおさえられること(高額療養費制度の活用)のメリットがありますので、今度、注射による治療を続けていくうえで大変重要となります。

 

〜医療費負担が軽減される制度〜

①高額療養費制度

医療機関や窓口で支払った医療費が、ひと月で上限額を超えた場合に、その超えた分を支給する制度です。

デュピクセントはその薬剤費が高くなっていますので、この制度を有効利用することがお勧めです。

自己注射をする場合、最大6本の注射薬を1回の診察で処方することができ、1回の支払いが多くなりますが、『高額療養費制度』を用いて医療費の負担軽減が可能となります。

この『高額療養費制度』は本人の収入や年齢によりその適応や補助額が決まりますので、詳細はお手持ちの健康保険証に書かれている保険者(健康保険組合・協会けんぽなど)にお問い合わせください。

②付加給付制度(健康保険組合等の独自制度)

高額療養費制度は国が定める制度ですが、ご加入の医療保険(保険者)によっては、独自の「付加給付」として、国が定めるよりも手厚い医療費助成を行っており、自己負担上限額がさらに低く設定されている場合があります。
すべての保険者で実施されているわけではありませんので、詳しくはご加入の保険者(健康保険組合等)にご確認ください。

③その他

大学などの学校では、独自に学生の医療費負担を補助する制度を運営している場合があります。指定病院がある場合や手続きが必要な場合もありますので、詳しくは大学の学生課などにご確認ください。

また、自治体によっては、ひとり親家庭(母子家庭・父子家庭)の方に医療費助成を行なっている場合があります。助成内容や申請方法が自治体によって異なりますので、詳しくはお住まいの市区町村にご確認ください。

 

 

以下のサイトで高額療養費の費用シュミレーションが可能です。ご参考ください。

https://www.support-allergy.com/simulation

福岡市早良区・西区・中央区にお住まいの方で『デュピクセント』による治療をご検討中のかたは是非一度当院にご相談ください。お待ちしております。

 

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