福岡市早良区藤崎の泌尿器科・皮ふ科

順番受付はコチラ 092-821-5161 診療時間:9:00~12:30、14:00~18:00

Medical information

皮ふ科

皮膚科を担当している副院長の福與 麻耶(ふくよ まや)と申します。
私は福岡大学医学部皮膚科学教室で学んだあと、福岡県内の病院で研鑽を積み、当クリニックで皮膚科を担当しております。
皮膚のお悩みは多種多様にあり、多くの方が悩みをお持ちです。当院では、お子様からご高齢の方までさまざまな皮膚疾患、皮膚トラブルに関するお悩みに寄り添い、治療からスキンケアの指導まで、スタッフ一同やさしく丁寧な診療を心がけております。
一般皮膚科のことから美容皮膚科までどんな些細なことでもお気軽にご相談ください。どうぞよろしくお願いいたします。

診察スケジュール

診療時間
9:00~12:30 福與 福與 福與 今福 福與 九大医師
14:00~18:00 福與 福與 福與 福與

(最終受付30分前)

  • 木曜日のみ、専門性の高い治療を主に行っており完全予約制です。
    その他の曜日は診療時間内でいつでも診察可能です。

主な皮ふ系の病気

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は,痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎で、多くの患者さんがアトピー素因をもっています。アトピー素因とは、本人または家族がアレルギー性の病気(アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、ぜんそく、結膜炎など)を持っていること、アレルギーと深い関係がある免疫物質『IgE抗体』を作りやすい体質を持っていることをいいます。

治療目標は、症状がないか、あっても軽微で、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態に到達し、それを維持することです。
00 治療法は

①外用療法:ステロイド剤・免疫抑制剤(タクロリムス・プロトピック)・JAK阻害剤(コレクチム)・ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤(モイゼルト)
②内服療法:抗ヒスタミン剤・免疫抑制剤・ステロイド剤
③注射製剤:デュピクセント
④紫外線療法:ナローバンドUVB、エキシマライト(VTRAC)

を、症状に合わせて治療していきます。
また日々のスキンケアとしては清潔を保つこと、刺激を与えないこと、保湿をすることなどを行えば、軽快もしくは寛解の期間をより長くすることができます。当院ではさまざまな治療法に加え、適切なスキンケアの指導も行っています。

にきび

『にきび』は、皮脂分泌の過剰、毛穴のつまり、アクネ菌、ニキビダニ、過剰なスキンケア、生活習慣など様々な要因が重なっておこる毛穴の炎症です。強い炎症が起きると赤みが長く残ったり、凹んだニキビ跡を残すことがあるため、炎症を早期に抑え、ニキビができにくい肌を目指すことが大事です。赤いぶつぶつしたニキビや膿を持ったニキビがあれば、アダパレン(ディフェリン)や過酸化ベンゾイル(ベピオ、エピデュオ)、過酸化ベンゾイルと抗生剤の混合剤(デュアック)といった外用剤、もしくは抗生剤は外用剤と内服薬を組み合わせて使い、赤いにきびがよくなった後はアダパレンや過酸化ベンゾイルで再発予防(維持療法)をする方法が標準的な治療法です。
また、毛穴にたまっている皮脂や膿を針で穴をあけて押し出す面皰圧出という処置も行っています。
また当院ではニキビ肌向けの石鹸も販売しております。

じんましん(蕁麻疹)

皮膚の一部が突然に、赤く盛り上がり、かゆみを伴う発疹が生じます。多くの『じんましん』は突然に現れ24時間以内に消えてはまた現れるということを繰り返します。『じんましん』は、主にヒスタミンとよばれるかゆみ物質により症状が起こります。何らかの刺激で皮膚のマスト細胞という細胞からヒスタミンが放出されると、血管への作用により皮膚の赤みやふくらみを、神経への作用によりかゆみを起こします。人口の2割程度が一生のうち一度は発症するという『じんましん』の原因を特定することは難しい場合が多く、原因不明と言わざるを得ないケースが多くあります。日光、温熱、寒さ、圧迫、薬剤、食べ物などの特定の刺激に反応してあらわれるタイプの場合には原因となる刺激を避けることが必要になります。
自発的に症状があらわれるタイプの場合は抗ヒスタミン薬の薬物療法が中心となります。
一般的な薬剤で治療困難な場合には胃薬の一種(H2拮抗剤)やロイコトリエン拮抗薬を併用すると有効なケースがあります。それでもコントロールが難しいケースでは、ステロイド内服剤や免疫抑制剤を用いることがあります。
また食物、物理的刺激等の『じんましん』の症状を誘発する原因が特定されず、内服の増量等の適切な治療を行っても、日常生活に支障をきたすほどの痒みを伴う膨疹が繰り返して継続的に認められる場合は注射剤オマリズマブ(ゾレア)ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤が適応となります。4週おきに皮下注射をおこないます。

乾癬

皮膚が赤くなって盛り上がり、銀白色のフケのようなものが厚ぼったく付着したりぼろぼろ剥がれ落ちたりする病気です。皮膚の症状だけでなく関節に腫れや痛み、変形などの症状がみられることがあります。他人にうつる病気ではありません。原因ははっきりしないことが多いですが、遺伝的な要因や生活習慣病と関連してでてくることもあります。経過の長い病気で、症状の重さやライフスタイルの合わせた治療法を選択します。

治療方法は外用療法(ステロイド・活性型ビタミンD3)、光線療法、内服療法(PDE4阻害剤・レチノイド製剤・免疫抑制剤)、生物学的製剤(注射薬)です。
当院では乾癬の生物学的製剤(アダリムマブ[ヒュミラ])の維持(継続)療法も可能です。

帯状疱疹

身体の左右どちらかにピリピリとさすような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の初感染では水痘(みずぼうそう)になりますが、この時に主に皮膚にでた発疹から神経を伝わって所属の後根神経節内にウイルスが潜伏するといわれています。潜伏感染していたウイルスが加齢やストレス、過労など何らかの誘因で、再活性化して発症するのが帯状疱疹です。合併症として、発熱や頭痛がみられることがあります。顔の帯状疱疹では角膜炎や結膜炎を起こすことがあります。その他の合併症としてまれに耳鳴りや難聴、顔面神経麻痺などが生じます。
通常は皮膚症状と共に痛みも消えますが、その後もピリピリするような痛みが持続することがあります。これを帯状疱疹後神経痛といいます。
診断は臨床症状で判断できますが時に虫刺されや単純ヘルペスなどと区別がつかないこともあり、水痘・帯状疱疹ウィルス抗原キット(デルマクイックVZV)で検査を行います。治療は抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル、アメナメビル)の内服を出来るだけ早期に開始することが大切です。重症なものは、入院して抗ウイルス薬(アシクロビル、ビダラビン)の点滴静注が必要になることもあります。帯状疱疹後神経痛に対しては神経障害性疼痛の内服薬や重症の場合はペインクリニックを御紹介することもあります。帯状疱疹は早期に治療することで症状を軽くし、合併症や後遺症である帯状疱疹後神経痛のリスクを減らすことができます。

また帯状疱疹ワクチンを接種することで発症を予防できるようになりました。2020年1月に乾燥組換え帯状疱疹ワクチンである『シングリックス』が発売され、従来の生ワクチンと合わせて2種類のワクチンが使用できるようになりました。当院では2剤とも取り扱っております。

口唇ヘルペス

⼝唇ヘルペスは、唇やその周りにチクチクとした軽い痛みを伴う⽔ぶくれができる病気です。単純ヘルペスウィルス1型が皮膚や粘膜から侵入し、神経節に到達し不活性化した状態で潜伏します。⾵邪や発熱、疲れやストレスなどで免疫⼒が落ちている時に再活性化して皮膚に症状を起こします。最初に唇にチクチク・ピリピリという違和感があった後、痛みを伴う⽔ぶくれが数個でき、3〜5⽇程度でかさぶたになって治る、という経過をたどります。治療は症状がすでに出ている場合は抗ウィルス薬(アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル)の内服を行います。
また年に3回以上再発を繰り返し、症状の前ぶれ(前駆症状)が自覚できる患者様にはPIT(Patient Initiated Therapy)療法という再発に備える治療もあります。

水虫(足白癬/爪白癬)

足や手に水ぶくれができたり、カサカサした皮の剥けたような症状が起きて痒くなります。痒みは無い人もいます。指の股がふやけて白くなったりもしますし、かかとが硬くなったりする人もいます。爪に入ると、爪が黄白色に混濁し肥厚します。顕微鏡(苛性カリ直接鏡検法)で白癬菌を確認します。足の白癬に対しては通常外用療法、爪の白癬に対しては外用療法や内服療法によって治療を行います。

アテローム/粉瘤

アテローム(粉瘤、アテローマとも呼ばれます)とは、皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称です。たまった角質や皮脂は袋の外には出られず、どんどんたまっていきますので、時間とともに少しずつ大きくなっていきます。身体のどこにでもできますが、顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。やや盛り上がった数mmから数cmの半球状のしこりで、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、臭くてドロドロしたネリ状の物質が出てくることがあります。強い炎症を伴う場合はすみやかに切開して、膿みを外に出します。特に赤みや痛みを伴わない場合は、外科的切除手術をすることになります。アテロームの手術では、表面皮膚の切開は最小限にして、皮膚の下のアテロームのみを摘出することも可能ですので、皮膚の傷あとは小さく目立たなくすることができます。良性腫瘍ですので必ずしも手術が必要ということではないので希望に合わせて治療します。

いぼ(尋常性疣贅)

ヒト乳頭腫ウィルスが皮膚の小さな傷から侵入して表皮の一番深い層である基底層の細胞に感染して大きくなります。外傷を受けることの多い手足にできやすいです。治療は主に液体窒素による凍結療法を1~2週間に1回行います。特に足底のイボは治療の回数がかかるため根気よく治療することが大切です。

みずいぼ(伝染性軟属腫)

ミズイボは伝染性軟属腫ウイルスが原因です。ミズイボは、表面がツルツルして、みずみずしい光沢のある直径数mmから5mmくらいの小さな皮膚の盛り上がりで、てっぺんが少し凹んでいるのが特徴です。かゆみを伴うことがあり、掻くと周りに広がり増えることもあります。治療は専用のピンセットで除去するのが確実ですが、数か月から数年で自然消退するため経過観察することもあります。当院では保護者と相談しながら治療方針を考えていきます。

とびひ(伝染性膿痂疹)

細菌による皮膚の感染症です。ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌と略します)などが原因菌です。接触によってうつって、火事の飛び火のようにあっと言う間に広がるから、『とびひ』といいます。あせも・虫刺され・湿疹などをひっかいたり、転んでできた傷に二次感染を起こして『とびひ』になります。また、鼻孔の入り口には様々な細菌が常在しているため、幼児・小児で鼻を触るくせがあると、鼻の周囲から『とびひ』が始まったり、その手であせもや虫刺されなどをひっかくことで『とびひ』になってしまいます。治療は抗生剤外用または内服、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤を内服します。

症状別の診療のご案内

お悩みの症状に合わせた診療をご紹介します。
お悩みをクリックすると、診療の内容が表示されます。
皮ふや泌尿器のお悩みは、誰かに相談しにくいもの。
なので、お一人で抱え込まずに、どうぞお気軽に藤崎うら泌尿器科皮ふ科までご相談ください。

  • かゆい

    かゆみは多くの皮膚の病気に伴います。強いかゆみは集中力の低下や睡眠障害を招き日常生活にも支障をきたします。また掻く行為が皮膚の病気の悪化を招くことがあるため早期に適切な治療を行うことが大切です。

    考えられる病気
    アトピー性皮膚炎、痒疹、薬疹、皮膚そう痒症、接触皮膚炎(かぶれ)、湿疹、じんま疹、虫刺され、疥癬、膠原病、水疱症、血液透析、肝疾患など
  • 痛い

    痛みがある場合はウイルス・細菌感染によるが病気が多いですが、傷、血流障害や血管の閉塞、腫瘍(できもの)自体が痛みを伴うこともあります。

    考えられる病気
    帯状疱疹、単純ヘルペス、蜂窩織炎、丹毒、おでき(せつ)、熱傷、虫さされ、結節性紅斑、閉塞性動脈硬化症、皮膚腫瘍など
  • 手足に水ぶくれができた

    手のひら、足の裏の水ぶくれは厚い角質のため隆起せず、表面からは小さな水滴として見えます。

    考えられる病気
    掌蹠膿疱症、汗疱、かぶれ(接触皮膚炎)、手足口病、みずむし(白癬)など
  • できもの・シミができた

    できものはウィルス性のイボから悪性腫瘍まで数多くの病気があります。またシミのように見えて実は皮膚癌だったということもあります。まずは診断することが重要です。ダーモスコープという拡大鏡を使用したり、見た目だけで判断できない場合はメスでできものの一部を切り取って行う皮膚生検を行います。

    考えられる病気
    尋常性疣贅(ゆうぜい)、ミズイボ、粉瘤(アテローム)、脂肪腫、脂漏性角化症(老人性疣贅)、悪性黒色腫(メラノーマ)、基底細胞癌、ほくろ、日光黒子(シミ)、有棘細胞癌、汗孔腫、血管腫、化膿性肉芽腫など

医療機器

当院では総合病院に劣らないような高度な医療を提供するために最新鋭の機器を取り揃えております。
詳細な型式については、「医療機器」のページよりご確認いただけます。

  • 高輝度ターゲット型エキシマライト
  • 半身型ナローバンドUVB治療器
  • 炭酸ガスレーザー
  • ダーモスコピー
  • 全自動血球計数器
  • 臨床化学分析装置(CRP)

当院の診療科目

藤崎うら泌尿器科皮ふ科