今年もマダニをはじめ、各種 虫たちの活動の時期になりました。
中でも、マダニには十分ご注意ください。
当クリニックでも、この時期になるとマダニに咬まれた患者さんが来院されます。
マダニには多くの種類があり、また、吸血前と吸血後では姿が変わり、ご自分では見分けがつかないことが多いです。
皮ふ科では、特殊な道具を使ってマダニの口器やカラダの一部が残らないよう取り除くことが出来ます。
もちろん、第一にはマダニに咬まれないようにすることが重要です。
① マダニの活動時期と生息場所
・春から秋にかけて活動が活発になります。
・野生動物の出る環境に多くいます。それ以外にも草むらや、やぶ、緑の多い場所にはどこにでも生息しています。
② マダニから身を守りましょう!
・野外では首、腕、足などの肌の露出を避けましょう。
・屋外での作業、活動を終えた後は洋服をはらって家の中に入りましょう。
・入浴時に全身をチェックし、黒い点や虫が付いていないか確認しましょう。
③ 重要ポイント!
・もし、身体に付いている黒い点や虫のような物を見つけたら、ご自分で取り除かずに出来るだけ早く皮膚科を受診してください。
・皮膚科では特殊な道具を使って、マダニの口器やカラダの一部が残らないように取り除くことができます。
④ 重症熱性血小板減少症(SFTS)に関して
マダニが媒介するウイルス感染症があります。
その中で重症熱性血小板減少症(SFTS)という感染症があります。
すべてのマダニがこのウイルスを持っているわけではありませんが、もしマダニに咬まれてしまったら体調観察をおこなってください。
5日から1週間程度の潜伏期間を経て、発熱、食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、ときに頭痛や筋肉痛、意識消失、痙攣などの症状がある場合には速やかに医療機関を受診してください。
※以下、マダニの写真が出ますので苦手な方はご注意ください。
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