福岡市早良区藤崎の泌尿器科・皮ふ科

順番受付はコチラ 092-821-5161 診療時間:9:00~12:30、14:00~18:00

Doctor's blog

【泌尿器科】前立腺肥大症について

2024年03月29日

前立腺は膀胱の下方に位置し尿道を取り囲む臓器で、精液の一部を産生しています。

前立腺が肥大すると尿の通り道である尿道を圧迫するため、尿の通過障害をきたし、尿の出が悪いといった排尿症状を引き起こすとともに、頻尿・夜間頻尿などの蓄尿症状や、残尿感や尿の切れが悪いなどの排尿後症状も起こします。

前立腺肥大症は加齢とともに増加し、70歳代では10人に1人以上が前立腺肥大症と診断されます。

超音波検査で前立腺容積を測定することや、尿流量測定による客観的な尿の勢いの評価、残尿の有無などの評価が重要です。

治療はαブロッカー(タムスロシン・ナフトピジル・シロドシン)やPDE5阻害剤(タダラフィル)、前立腺容積を縮小させる5α還元酵素阻害剤(デュタステリド)などの単剤もしくは併用療法を行います。

重症の場合は尿道カテーテルが必要となったり、手術が必要となることもあります。

市販の風邪薬、飲酒、便秘などは一時的な排尿障害増悪の原因となることがありますので、前立腺肥大のある方は特に注意が必要です。

ブログ記事 一覧

藤崎うら泌尿器科皮ふ科