副腎とは腎臓の上方に位置する小さな臓器ですが、体の維持に必要なホルモンを多数産生しています。
副腎の腫瘍は、副腎腺腫という良性腫瘍がほとんどですが、まれに腫瘍そのものがホルモンを過剰に産生する機能性副腎腫瘍や癌のこともあります。これら機能性副腎腫瘍(原発性アルドステロン症や褐色細胞腫など)や副腎癌を疑った場合は手術による切除が必要です。
手術は腹腔鏡手術が一般的です。
片側の副腎を摘出しても、反対側が正常であれば体内のホルモン分泌には問題ありません。ホルモン分泌をしていない小さな非機能性の副腎腫瘍の場合はCTなどで腫瘍サイズの定期的な経過観察を行います。