福岡市早良区藤崎の泌尿器科・皮ふ科

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【泌尿器科】腎結石・尿管結石・膀胱結石について

2024年03月29日

腎盂に結石がある場合を腎結石、尿管内に結石がある場合を尿管結石、膀胱内に結石がある場合を膀胱結石、尿道内に結石がある場合を尿道結石と言います。

結石の成分はシュウ酸カルシウムが最も頻度が多くなっています。結石の成分によっては内服治療で結石溶解や再発予防などが期待できるものもあります。

結石はもともと腎臓内に潜んでいることが多く、それが何らかのタイミングで尿管内に下降してくることにより尿の通過障害が起こり、腎臓に尿が停滞(水腎症)し、腰の痛みや腹部の痛みが生じます。痛みの部位は結石の位置によって腰~下腹部で異なり移動することもあります。

超音波検査や腹部のレントゲン検査を行い、結石部位が分からない場合はCT検査を行うこともあります。

一般的に5mm以下の結石の場合は自然排石(治療なしで体外に排出)が期待できるため、様子をみることも多いです。5mm以上の大きな結石や、痛みが強い場合、痛みによってお仕事に支障の出る場合、経過観察を行っても自然排石しない場合は治療を検討します。

治療は体外衝撃波による砕石術(ESWL)が最も体への負担が少なく施行可能です。麻酔は必要ありません。体外衝撃波は通常レントゲンに見える結石でないと砕石できません。

レントゲンに見えない結石やESWLが不適当な場合は、経尿道的尿管砕石術(TUL)を行います。これは全身麻酔が必要になり、尿道から専用の内視鏡を挿入し、結石を内視鏡で直接確認しながらホルミニウムヤグレーザー(Ho-YAG)で砕石し、砕石片は可能な限り回収して体外に排出します。一般的に20mm以上の結石の場合は、経皮的腎砕石術(PNL)を選択する場合もあります。内視鏡が発達したため、最近では開腹手術による結石治療をすることは極めてまれです。

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