加齢に伴い男性ホルモン(アンドロゲン)が減少し、症状をきたした状態です。
症状は、疲労感や抑うつ、イライラ、睡眠障害、筋力低下、骨減少、性欲の低下、勃起能の低下など多岐にわたります。これらの症状は男性更年期でのみ特異的というわけではありませんが、男性更年期症候群(LOH症候群)が鑑別のひとつとなります。内科の検査で原因不明な場合に特に考慮しておくことが重要です。
検査方法は、血液検査で遊離テストステロンという男性ホルモンを測定します。数値が低い場合は男性ホルモンの補充を検討したり、症状に合わせて漢方薬を使用することもあります。
男性ホルモンの補充は前立腺癌のリスクが高まるため、前立腺癌の血液検査であるPSA検査が必須です。