福岡市早良区藤崎の泌尿器科・皮ふ科

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Urology

主な泌尿器系の病気

泌尿器に関する主な病名・症状をご紹介しています。
気になる症状がございましたら当院外来までご相談・ご来院ください。

また、お悩みの症状に合わせた診療も別ページにてご紹介しています。
皮ふや泌尿器のお悩みは、誰かに相談しにくいもの。
なので、お一人で抱え込まずに、どうぞお気軽に藤崎うら泌尿器科皮ふ科までご相談ください。

過活動膀胱

膀胱が自分の意志とは関係なく収縮してしまい、急に尿がしたくなって我慢がきかなくなり(尿意切迫感といいます)、トイレに何回もいくようになります(頻尿)。昼だけ頻尿になることもあれば夜寝ている間だけ頻尿になったり、昼も夜も頻尿になる方もおられます。診断には尿路結石や尿路腫瘍などの否定のために超音波検査や残尿検査を行います。

治療はβ刺激薬や抗コリン薬などの内服治療を行います。内服には多くの種類があるため、その薬剤選択が重要となります。内服治療で効果が不十分な難治性過活動膀胱の場合、ボツリヌス毒素(ボトックス)膀胱壁注入療法を行うこともあります〔2020年4月保険適応〕。

腹圧性尿失禁

咳やくしゃみ・重いものを持ち上げた時・走ったりジャンプした時などに尿が漏れてしまう状態です。尿失禁は成人女性の4人に1人にみられ、週1回以上尿失禁を認める女性は500万人以上と言われています。実は非常に多くのみなさんがお悩みです。加齢や妊娠出産・体重増加・子宮などの婦人科手術などをきっかけにして発症します。これは骨盤底筋群という骨盤底の筋肉がゆるむために起こりますので、治療として骨盤底筋を強くするために骨盤底筋運動をおこなったり、内服治療を行います。排尿障害など他疾患の除外のため超音波検査や残尿検査が必要です。

神経因性膀胱

脳や脊髄などの中枢神経もしくは脊髄から膀胱への末梢神経の障害により、膀胱の収縮障害を起こした結果、排尿障害をきたした状態です。糖尿病、直腸癌・子宮癌手術、脳血管障害(脳卒中)、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、小脳変性症、脊髄髄膜瘤(二分脊椎症)、脊髄係留症候群、椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症など、原因となる病気は多数あります。メタボリック症候群や加齢による老化現象として見られることもあります。

検査は超音波検査や尿流量測定、残尿検査が必要です。神経因性膀胱の治療は症状の改善のみならず、尿路感染の予防や腎機能保護にもつながります。状態に応じた内服治療を選択することが重要です。

排尿障害が強く残尿が非常に多い場合は尿道カテーテルが必要となることもあります。難治症例の場合、ボツリヌス毒素(ボトックス)膀胱壁注入療法を行うこともあります〔2020年4月保険適応〕。

前立腺肥大症

前立腺は膀胱の下方に位置し尿道を取り囲む臓器で、精液の一部を産生しています。前立腺が肥大すると尿の通り道である尿道を圧迫するため、尿の通過障害をきたし、尿の出が悪いといった排尿症状を引き起こすとともに、頻尿・夜間頻尿などの蓄尿症状や、残尿感や尿の切れが悪いなどの排尿後症状も起こします。前立腺肥大症は加齢とともに増加し、70歳代では10人に1人以上が前立腺肥大症と診断されます。超音波検査で前立腺容積を測定することや、尿流量測定による客観的な尿の勢いの評価、残尿の有無などの評価が重要です。

治療はαブロッカー(タムスロシン・ナフトピジル・シロドシン)やPDE5阻害剤(タダラフィル)、前立腺容積を縮小させる5α還元酵素阻害剤(デュタステリド)などの単剤もしくは併用療法を行います。

重症の場合は尿道カテーテルが必要となったり、手術が必要となることもあります。

前立腺癌

前立腺の悪性腫瘍です。2018年の全国がん登録罹患データによると部位別がん罹患数において男性の中で前立腺癌が最も多くなっています。つまり男性の中で最もかかりやすい癌が『前立腺癌』ということです。前立腺癌の発見にはPSA検診が重要です。PSAは血液検査1本で測定でき、泌尿器科クリニックや福岡市の前立腺がん検診(55歳以上の男性で2月と10月に実施されます)などで施行可能です。PSAが異常値になると、泌尿器科クリニックを受診していただき、PSAの再検査・直腸診・経直腸的前立腺超音波検査などを行い、総合的に前立腺癌の可能性を検討し、次のステップである前立腺針生検検査が必要かどうかを判断します。前立腺癌の診断には前立腺針生検が必要です。

当院では局所麻酔下に日帰りで前立腺針生検検査を行っております(検査後、院内で数時間安静が必要です)。

癌と診断された場合は、癌の広がりや転移の有無の評価のためCTやMRI・骨シンチグラフィーなどを撮像します。これらの画像検査の結果とPSA値・癌の悪性度(グリソンスコア)・年齢・基礎疾患などを総合的にみて治療方針を決定します。根治療法として、手術療法(ロボット補助下手術・腹腔鏡手術・開放手術)と放射線療法(放射線外照射・放射線内照射・重粒子線治療)があります。転移がある場合や根治療法が不適当な場合は、ホルモン療法(注射および内服治療)を行います。その他、抗がん剤治療などを行う場合もあります。

外来通院で治療可能なホルモン療法は当院でも可能です。手術を選択された場合はご希望に合わせて福岡市内の大病院をご紹介いたします。

精巣上体炎

精巣上体とは精巣の上方~後方にある臓器で精子を蓄えて成熟させる機能があります。精巣上体に尿道より細菌が入ると炎症を起こし精巣上体炎となり、睾丸の腫れと痛みを生じます。診断のためには触診検査や超音波検査が必要です。

治療は抗生剤投与を行います。睾丸の腫れと痛みの症状の場合、精巣捻転との鑑別が重要であり、すみやかに泌尿器科受診が必要です。

精巣癌

精巣の悪性腫瘍です。精巣癌は10万人に1人程度と稀な癌ですが、20~30代の男性の固形癌としては最も多く、比較的若い方に発症します。症状としては、痛みもなく睾丸が硬く腫れている場合に疑われます。触診検査や超音波検査、腫瘍マーカーなどの血液検査を行います。

精巣癌は進行が早いことが多く、もし疑った場合は準緊急的な手術(高位精巣摘除術)が必要となりますので、すみやかに泌尿器科を受診してください。

腎臓癌

腎臓の悪性腫瘍です。血尿・腹部腫瘤・腰背部痛(疼痛)が腎癌の古典的3徴と言われていますが、近年検診や画像検査の発達により他の目的の検査中に偶然腫瘍がみつかる偶発癌が多くなっています。そのため小さなサイズでの発見が非常に多くなっています。腫瘍が増大すれば、上記の症状が現れることもあります。腫瘍の有無の評価のためには超音波検査が重要です。腫瘍が疑われた場合、造影剤を使用したCT検査を行い、その造影効果(造影剤の染まり方)によって腎癌のタイプをある程度推定します。

治療は手術による腫瘍切除が標準的です。手術法は、腫瘍を部分的に切除し可能な限り正常腎機能を温存する『腎部分切除術』と、正常腎ごと切除する『腎摘出術』があります。腎臓は左右ひとつずつの計ふたつあるため、正常腎機能をお持ちであれば、片方の腎臓を摘出しても日常生活に支障は起こりません。これらはロボット補助下手術と腹腔鏡手術があり、いずれも保険適応となっています。腫瘍サイズや腫瘍の位置・年齢・手術歴の有無・基礎疾患によってどの術式を選択するか判断します。

転移がある場合は、状況に応じて分子標的治療薬(スニチニブやパゾパニブなど)や免疫チェックポイント阻害剤(ニボルマブやペンブロリズマブ)などで治療を行います。インターフェロン注射を使用することもあります。

副腎腫瘍

副腎とは腎臓の上方に位置する小さな臓器ですが、体の維持に必要なホルモンを多数産生しています。副腎の腫瘍は、副腎腺腫という良性腫瘍がほとんどですが、まれに腫瘍そのものがホルモンを過剰に産生する機能性副腎腫瘍や癌のこともあります。これら機能性副腎腫瘍(原発性アルドステロン症や褐色細胞腫など)や副腎癌を疑った場合は手術による切除が必要です。

手術は腹腔鏡手術が一般的です。片側の副腎を摘出しても、反対側が正常であれば体内のホルモン分泌には問題ありません。ホルモン分泌をしていない小さな非機能性の副腎腫瘍の場合はCTなどで腫瘍サイズの定期的な経過観察を行います。

腎結石・尿管結石・膀胱結石

腎盂に結石がある場合を腎結石、尿管内に結石がある場合を尿管結石、膀胱内に結石がある場合を膀胱結石、尿道内に結石がある場合を尿道結石と言います。結石の成分はシュウ酸カルシウムが最も頻度が多くなっています。結石の成分によっては内服治療で結石溶解や再発予防などが期待できるものもあります。結石はもともと腎臓内に潜んでいることが多く、それが何らかのタイミングで尿管内に下降してくることにより尿の通過障害が起こり、腎臓に尿が停滞(水腎症)し、腰の痛みや腹部の痛みが生じます。痛みの部位は結石の位置によって腰~下腹部で異なり移動することもあります。超音波検査や腹部のレントゲン検査を行い、結石部位が分からない場合はCT検査を行うこともあります。

一般的に5mm以下の結石の場合は自然排石(治療なしで体外に排出)が期待できるため、様子をみることも多いです。5mm以上の大きな結石や、痛みが強い場合、痛みによってお仕事に支障の出る場合、経過観察を行っても自然排石しない場合は治療を検討します。

治療は体外衝撃波による砕石術(ESWL)が最も体への負担が少なく施行可能です。麻酔は必要ありません。体外衝撃波は通常レントゲンに見える結石でないと砕石できません。レントゲンに見えない結石やESWLが不適当な場合は、経尿道的尿管砕石術(TUL)を行います。これは全身麻酔が必要になり、尿道から専用の内視鏡を挿入し、結石を内視鏡で直接確認しながらホルミニウムヤグレーザー(HoYAG)で砕石し、砕石片は可能な限り回収して体外に排出します。一般的に20mm以上の結石の場合は、経皮的腎砕石術(PNL)を選択する場合もあります。内視鏡が発達したため、最近では開腹手術による結石治療をすることは極めてまれです。

膀胱癌・腎盂癌・尿管癌

尿の通り道の悪性腫瘍です。膀胱に膀胱癌、腎盂にできた癌を腎盂癌、尿管にできた癌を尿管癌と言います。
最も多い症状は、痛くもないのにおしっこが赤くなる(無症候性肉眼的血尿)ことです。頻尿や尿の出にくさ、尿の痛み、腫瘍の場所によっては腰痛をきたすこともあります。健康診断などで尿潜血を指摘された場合や、赤いおしっこが出た場合は泌尿器科受診が必要です。特に肉眼的に見て赤い尿が出た場合(肉眼的血尿)は1回だけの血尿であっても、すみやかに泌尿器科を受診してください。検尿や超音波検査、尿細胞診検査(尿の中に癌細胞が混ざっていないかどうかの顕微鏡的な検査)を行います。これらの検査に痛みはありません。場合によってはレントゲン検査やCT検査、膀胱内視鏡検査を行うこともあります。腫瘍が見つかった場合は、切除手術による確定診断(良性なのか悪性なのかの診断)を行います。腫瘍の部位によって切除の方法が異なり、膀胱の場合は経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)を行い、腎盂や尿管の場合は尿管鏡というカメラを使用して腫瘍生検を行います。TURBTは治療を兼ねていますので、早期膀胱癌であればその手術だけで治療終了となる場合もあります。癌の状態によっては術後に再発予防のためのお薬を膀胱内に注入する治療を行うこともあります(外来通院で治療可能です)。

筋肉層以上に腫瘍が浸潤しているような進行性膀胱癌の場合は、膀胱全摘除術(ロボット補助下手術や)+尿路変向術(回腸導管造設術など)が必要となります。化学療法(抗がん剤治療)や放射線治療などを行うこともあります。腎盂癌や尿管癌の場合は、尿管鏡下生検によって確定診断後に、転移のない場合は根治手術(腹腔鏡下腎尿管全摘術)を行います。腎盂癌の場合も、化学療法(抗がん剤治療)や放射線治療などを行うこともあります。最近では免疫チェックポイント阻害剤(ニボルマブやペンブロリズマブ)を使用することもあります。

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